【REIT(リート)】高利回りの秘密を解説!
こんにちは、きよです。
今回はREITについて解説していきます。
年間の分配金5%を超えるものが多く、高利回りで個人投資家にも人気です。
REITは普通株の配当より利回りが良いものが多い訳ですが、今回はそのカラクリを詳しく見ていきます。
まずREITと普通株は何が違うのか?
普通株は自分で会社を選んで直接投資をしますが、REITはプロの運用者に売り買いをお任せするという事です。
上の図で簡単な説明をします。
まずはREIT投資法人が多くの投資家からお金を募ります。集まったお金を元に不動産投資を行い、その不動産収入を投資家に分配金として還元するのです。株は会社を買うわけですが、REITは不動産が対象になります。
個人投資家が大きなビルを直接買い、人に貸し出す事は難しい訳ですが、多くの投資家を集める事で不動産への投資を可能にしたのは大きな発明ですね。
このように不動産投資と言っても様々な種類があります。
自分が今後有望だと思う不動産に投資をしているREITを選びましょう。
インバウンドが盛んな時ならホテルは儲かります。ところが逆に今はコロナウイルスの影響で観光客が遠のき、一番ダメージが大きい不動産です。
その代わり自宅からネット通販を利用する人が急増しています。アマゾンなどは大きな倉庫をもって商品を管理していますので、物流施設は儲かりそうだと予想することが出来ます。
このように時流を考えてREITを選ぶという点においては、株式投資と同じですね。
時代の変化に影響を受けたくない方は、様々な種類の不動産に分散投資したREITもあるのでそれを選ぶと良いかと思います。
【REIT高利回りの秘密】
ここからが本題です。なぜREITは高利回りなものが多いのか?
その秘密は税制にあります。
上場企業の法人税は約30%ですが、REITには特殊な税優遇があります。
それは利益の90%超分配金として出すことで法人税無し!ということです。
一般的な上場企業はそのような税優遇はありませんので、利益の全てを配当に回すという会社はほとんどありません。
上の図を例に見ていきます。
直近の日本郵政の業績は一株利益100円を超えていますが、配当は半分以下の50円です。残りの50円は会社に内部留保して力を蓄えています。
それでも配当は6%超えています。(日本郵政の2021年配当は未定、減配リスク有り)
一方、森ヒルズリートは利益のほぼ全てを分配金で出し6%超えです。
この場合、同じ利回りなら内部留保して力を蓄えた日本郵政に軍配が上がります。
REITは会社が出した利益のほぼ全てを分配金として出すことから、普通株よりも利回りがよく見えやすい事がお分かりいただけたかと思います。
単純に配当利回りで比較するならば、普通株も全額配当した時の利回りで比較しないと本質を見誤ることになります。
それでもやはりREITの高利回りは投資家にとっては魅力的です。
実際に企業が内部留保したお金は無駄遣いされる心配が残りますが、全額配当が約束されているREITならば安心ですね。
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