きよの株式投資

株式投資の分析を気ままにしてます

株を買うとどんな良いことがあるのか?

こんにちは、きよです。

 

 今回は株を買うと三つの権利が得られるという話です。

 

株は値上がりすれば儲かり、値下がりすれば損をする。

こういう認識の方が多いのではないでしょうか?

もちろん一番嬉しいのは値上がり益ですが、もっと本質に踏み込むと、

値下がりは必ずしも悪い事ばかりではないのです。

 

株を保有するという事は、その会社の一部を保有する事になります。

ところが、会社を自分のものと思って、投資する人は少ない気がします。

会社を本気で自分のものと思って保有する。これが億り人を目指す賢い投資家への、第一歩となります。

 

このように本質的に投資を考えると、

【どのような会社を保有すると恩恵を受ける事ができるのか?】

このように考えるようになります。

 

株を持つと得られる三つの権利

 

①剰余金配当請求権=会社が儲けたら分け前を貰える権利

 

②残余財産分配請求権=会社を解散させるときは残った財産を貰う権利

 

③株主総会の議決権=会社の経営者や経営方針は株主が決めることができる

 

 

以上の三つが株主の権利です。

 

見て貰えば分かるように、社長を決めるのも株主です。

社長=会社の一番偉い人と考えている人も多いと思いますが、会社は株主のものです。

もちろん株主は選任した社長が優秀だった場合、報酬を多く支払ったりと充分な敬意を持って接する必要がありますが、あくまでオーナーは株主という事になります。

もう少し株主の権利について詳しくみていきましょう。

 

①剰余金配当請求権=会社が儲けたら分け前を貰える権利

 

これはつまり配当ですね。

株価100円の会社が年間3円の配当を出せば利回りは3%ということになります。

銀行にお金を預けても利回りはほぼゼロですから、安定して3%貰えるなら満足と考える人も多いかと思います。

冒頭で値下がりは必ずしも悪い事でないと書きましたが上記の例で、年間配当3円を維持したまま株価が半分の50円になった場合、利回りは6%に上昇します。

 

長期投資でその株を手放す気がない場合、値下がりをあまり気にする必要はありません。株を買う前に損切りを設定するような話しも耳にしますが、賛成できません。

見るべきは会社の売上などの本質的な変化です。

 

 

②残余財産分配請求権=会社を解散させるときは残った財産を貰う権利

 

会社が倒産するのは売上がなくなり、負債の返済が出来なくなるからです。

そのような心配がないか会社の財務体質に注目する必要があります。

株式投資をしない方は驚くかもしれませんが、無借金で現金100億持つ会社の時価総額が50億円で取引されてたりします。

 

このような会社の場合、大金持ちが本当に会社を丸ごと50億円で買い、すぐに会社を解散をさせて100億円の現金を得て大儲けすることも考えられます。

実際には会社の株を全て購入しようとする過程で株価が値上りしたり、解散に費用がかかるので丸儲けとはいきませんが、実際にこういった動きをする投資家をアクティビストファンドと言ったり、悪い言い方ではハゲタカなどと言ったりします。

 

そのような会社の本質的な価値に注目するのは長期投資においてはとても大事で、上記のようなケースであれば株価が下落しても解散価値は株価を上回っているので、気にせず保有することが出来ます。

 

 

③株主総会の議決権=会社の経営者や経営方針は株主が決めることができる

 

個人投資家にはあまり馴染みはありませんが、実際には株を持っていれば経営に意見することができます。同意見の株主が半数を超えて入れば、そのまま経営を動かすこともできます。

しかし現実的には普通の個人投資家が声を上げて経営を動かすというのは難しいです。そこで大事なのは投資を考えている会社の大株主に注目することです。

力のある企業だったり、名の知れた投資家などが大株主に名を連ねて入れば、あなたに代わって経営の問題を指摘し改善してくれる事があります。

 

以上、株主が持つ三つの権利をご理解していただければ、株が下がったから売るという行為は合理性に欠けることがご理解いただけかなと思います。

さらに買い増しをするか?手仕舞い(売る)すべきか?この三つの本質的な価値の変化によって決めることが大切なのです。

 

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今回のポイント  

・会社の売り上げは=株主の利益

・会社の純資産は=株主の資産

・株主は経営に参加できる。経営を導く株主がいるかも考えよう。